肌寒い秋の風は
なにもないいつも通りの1日が
なにか少し楽しいことがあるんじゃないかと
期待させてくれる
ほんとになにもなくたって
なにかあるかもしれないなって思って生きているだけで
なんだか楽しくなってくる
秋になにかいい思い出でもあっただろうか
思い返すと
少しずつ楽しいことがあったような
気がするなと
なんとなく思う
その少しずつの集まりが
今年の秋をなんとなく楽しくさせてくれているんだろう
実際にはなにも起こっていないということ
その現実に目を向けるわけには今はいかないんだ
もう少し
楽しい妄想をさせてくれよ
楽しいことを考えて
明日は風邪が治っていることを期待するんだ
この若干の体調不良さえなければ
本当になにか楽しいことが起きてしまうに違いないんだから
全部この風邪のせいだ
風邪さえなければ
秋の季節を存分に楽しめるのになあなんて
部屋が散らかり放題なのも
親から送られてきた梨をまだ剥いて食べられてないのも
全部風邪のせいだ