はんなりブログ

何者でもない人間の日常。気軽にコメントください。

帰省

 

 

時速300kmの乗り物の中で

外を眺める

 

トンネルを通るに連れて

都内から田舎になっていく

 

自分の視界には一瞬しか目に入らない

あの民家の一室に

あのマンションの一室に

 

人生が詰まっている

新幹線に乗っている時に

 

日本は広くて

出会いは奇跡で

人生は素晴らしいものなんだ

 

と実感する

人生は素晴らしいは言い過ぎだった

 

一生懸命に働いて家を建てた人が

何万人もいる

 

瞬き1つで、その人の努力を見落としてしまうくらいな数だ

 

そんな風に

自分の努力や苦悩や、成果なんて

他人からしたら、とても小さくてちっぽけだ

 

だけど自分の中では、頑張ってるし

苦しんでるし、耳を塞ぎこみたくなっている

 

自分の頑張りなんて

新幹線に乗って眺めている時の民家みたいなものだ

 

誰も気にもとめないけれど

そこにしっかりとした営みがある

 

辛い苦しい逃げ出したい

そんな風な声をあげた時

 

みんな頑張っているから、あなたも頑張ってね

みんな辛いけど、もっと辛い人だっているのよ

 

そんな風な言葉をかける人は、自分のことには興味がないだけなんだ

 

家一軒にお邪魔するとなると、そんな言葉言えないはずだ

 

だけど、新幹線にのっている

相手に声をかけたって

 

返事は返ってきやしないんだと

おたがいに自覚することも、また大切なことなのかな