懐かしさも感じないほど昔の通学路を
昔とは1.5倍くらいの歩幅で歩いて土手を歩いて行く
花粉は大丈夫だろうかと
気にかけているけど心配はしない
母校の中学の生徒が自転車で走り去っていく
ヘルメットをしないだけで
怒られていた理由はなんだったのかなと
考えようとしたけど
大した答えなんて出やしない
そういえばさっきの中学生は青色の体操服を着ていた
自分は緑色だった
当時は青色の希望だったななんて思いながら
また中学生の気にすることのスケールの小ささを鼻で笑う
自分の代から体操服の色のサイクルが
何周したのかってことを少し考えようとした
年度とか月とかの計算は結構苦手
1年ずれたりする
ずれないためには1年ごとを指を折って遡るという必殺技しかないけれど
10年ほどを振り返るほど
そのことに対して興味はわかなかった
計算も出来ないなら
中学生からやり直した方がいいに決まってる
鼻で笑う自分を恥じる
今となっては小さなことでも
当時にとっては大問題
10年経っても覚えているだけのことはある
そもそも覚えているということは
今となっても小さなことではないらしい
過去を笑うけど
今の悩みが将来笑われることになる想像力なんか持ってない
いらないんだろうけど
不思議な気持ちになったりする