台風が過ぎ去って外に出ると
葉っぱはあらゆるところに散乱し
雨どいは外れて
看板も落ちていた
今回は被害が大きかったんだなぁと
鉄筋のアパートでのうのうと寝ていた自分を思い出した
あれだけの風を巻き起こすものを作る自然というものは恐ろしい
大海のどこかで
あれよりもっと強い風の台風が発生して
海面を凄い勢いで上昇させながら
勢力を増す
自分の知らないところで
確実に起こっているであろう現象を想像して
少し見たくなるような
少し怖くなるような
そわそわとした気持ちになる
台風の発生と同じで
わからないものや自分に関係ないものに対しては
無関心になる
少なくとも自分はそんな人間だ
台風がこうやって近づいてきた時にだけ
速く流れる雲を見上げる
自分の近くであったことじゃないと
ことの重大さをわかってあげられないのかな