中学校の横を通ると、ざわざわしていた
何か騒動があったわけではない
ただの放課後だ
久しぶりにあのざわざわに出会った
吹奏楽の音、金属バットのキーンという音、パスを要求するサッカー部の声、体育館からはキュッキュッという靴音、バスケットボールのバウンド音
色々な音が混ざり合って、ペン先の音1つでも放課後を作っている
青春というものを作っているんだ
青春というテーマは大変筆舌し難いものである
自分もその一要素でいた時代もあることを考えてるとさらにノスタルジーショックを受けて、妙に切ない
現実に一気に引き戻されて、秋になってきたところでもなお、夏季休暇中のこの身分にいい加減腹が立ってくる
夏休みがある理由は、夏が熱すぎて授業に集中できないし危ないからじゃないのかよと、何かにキレそうになる
青春が輝いて見えるのは、もう戻らない、手の届かない
ラムネの中のビー玉みたいなものなのかもね