古本屋で幽遊白書を首が痛くなるまで読んだ
いったいどのくらい読んでいたんだろう
スーパーで豆腐とキノコとりんごジュースとパンを買った
帰り道、夕焼けが綺麗だった
東の空の果てまでオレンジが広がっていた
古本屋に行く頃は、まだ明るかったのに
振り返って写真を撮ろうかと思ったけどやめた
どうせ撮っても大した写真にならないことなんかわかりきっていた
日がすっかり落ちたころ、祭囃子が聞こえてきた
けっこう近くでやってたみたいだった
外に出てみにいこうかと思ったけどやめた
阪神がぼろ負けしていたけど、見守る義務を自分に課したからだ
それに、行ったとしても何をする、何を感じる
無駄無駄
とつぜん、やばいと思った
無駄だから、やめようという合理主義的考え方に陥っていた
ぜんぶぜんぶ
無駄じゃないんだ
無駄を省いていったらたぶん消えてなくなってしまう
人生は長い暇つぶしっていうのはうまい言い方だなって思う
結局、お囃子は見に行かなかった
めんどくさかったからね
めんどくさがりと、合理主義は違う
前者がより、たちが悪い