病院に用事があったから
仕事終わりに立ち寄った
自分の他には
注射に来た3歳くらいの女の子が
待合室で待っている
お母さんからアンパンマンの絵本を
読み聞かせしてもらっていて嬉しそうだ
自分より先に女の子が診察室に入る
すると突然大きな声で嫌だ嫌だと泣き出す声が
待合室まで響いてきた
病院とは何か
自分がこれから注射されるとは
知らなかったんだろうな
つい1分前までは楽しそうだったのに
かわいそうに
嫌なことが先にあったとしても
どうせそれが起こるならば
それを気にしない気持ちは大切だとも思ったし
自分の意見をあんなにストレートに表現できて
羨ましいなと思ったし
最後に泣いた日はいつだろうとも思った
自分は大したことない用事だったから
女の子よりさきに帰ったけど
靴箱にはピンクのアンパンマンの方があった
アンパンマンは今も小さい子のヒーローなんだな
そんな喜怒哀楽のある日常が
すごく微笑ましくて
その家族にとっては
とても大切なことなんだろうな