久しぶりにフェリーに乗る
見ず知らずの人たちが
思い思いの時間を眺めるのはなんだか
面白い
サイゼリアの間違い探しみたいに
風船を持った少女
三輪車を漕ぐ幼稚園児
花を持ったおじさん的な
各々の時間を過ごす様を
一度に見る感じがしてさ
米兵が持っているサイズの
小さいウィスキーで一杯やっているおじさん
初めての船で興奮してる子供
親子三世代で旅行してるであろう家族
それぞれの
目的を持った人間が同じ船に乗っている
それもまた巡り合わせというものなんだろう
こういうことを考えていると
いつも思ってしまうことがあるけど
学校や職場だって
たまたま同乗した人間たちだってことだし
極論を言ってしまえば
船に乗り合わせた人間と
同じことをなんだろうな
過ごす時間ははるかに長いけどさ
また別々の時間を過ごして行くわけだし
人生長い目でみたら数年なんて短いとさえ
思ってしまうな
だからといって
ただ単純に
ドライにとらえるわけじゃなくて
離れ離れになったとしても
何年かに一回会える関係を大切にしたいし
会えば昔みたいに仲良くできる関係は
やっぱりいいよなって思ってる
フェリーとか新幹線に乗ると
いつもこういうことを連想してしまう
